近年、賃貸物件を借りる際の手続きで「電子契約」が利用できるようになりました。
従来の手続きよりも便利な面が多いため、どのような方法か確認してみてください。
今回は、賃貸物件を借りる際に用いられる電子契約とは何かにくわえ、メリットとデメリットもご紹介します。
賃貸物件を借りる際に使える電子契約とは
電子契約とは、これまで対面で実施されていた賃貸借契約の手続きを、スマートフォンやPCを用いてオンライン上で終わらせる方法のことです。
これまで対面が欠かせなかった理由のひとつである重要事項説明は、手持ちのデバイスを用いたテレビ電話やビデオチャットなどで済ませます。
IT重説とよばれる方法により、住まいに関する大事なポイントは非対面でも伝えられるようになりました。
もうひとつのネックだった賃貸借契約書・重要事項説明書の交付や署名も、国土交通省が実施した社会実験を経て、現在ではオンライン上での実施が認められるようになっています。
電子契約を使えば以前よりも簡単に住まいが借りられるので、引っ越し先が遠方の場合などは利用を検討してみてください。
賃貸物件を借りる際に電子契約を用いるメリット
電子契約を用いるメリットは、まず賃貸物件を借りる際の手間や費用を省けることです。
通常なら住まいを借りるにあたり不動産会社の店舗や事務所まで出向かなければならず、ある程度の時間や交通費がどうしても求められます。
地方から上京するなど、遠方の地で住まいを借りるときには、契約手続きにかかる手間や費用は無視できないものとなるでしょう。
電子契約を用いれば自宅で契約手続きが進められるため、遠方の地で住まいを借りるときでも手間や費用がほとんどかかりません。
どこかへ出かける必要がないおかげで、日程調整も簡単です。
すでに入っている予定を変更することなく、空いた時間で簡単に手続きを終えられる場合もあるでしょう。
賃貸物件を借りる際に電子契約を用いるデメリット
電子契約を用いるときのデメリットは、まず契約内容の全体像を少し把握しにくいことです。
電子データは紙の書類よりも一覧性に劣るところがあり、内容の理解に通常よりも手間取る恐れがあります。
また、電子契約を用いるには、テレビ電話などを滞りなくおこなえるだけのインターネット環境が必要です。
自宅のインターネット回線や手持ちのデバイスの性能が不十分である場合、先に環境を整える手間がかかります。
このほか、オンライン上での手続きに不慣れだと何をどうすれば良いのかがわかりにくく、通常の契約手続きよりもかえって手間が増えることもあります。
まとめ
賃貸物件を借りる際に使えるようになった電子契約とは、入居にあたって必要な手続きをオンライン上でおこなう方法です。
契約手続きにかかる費用や手間が省かれるといったメリットがあるので、契約内容の全体像を把握しにくいなどのデメリットには注意しつつ、可能なら利用してみてください。
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